コラム

大学に行った意味は自分で見出す




こんにちはノリオです。

ここ最近ツイッターで目にする「大学行く意味ない論」ですが、それって他人に決められる筋合いありませんよね。自分が行って意味なかったと思うのならそれを人にまで強要しなくて良くないですか?

それでも、何かをするというのには当人の人生を左右しても他人の人生には関係なく、そこに簡単に立ち入ってはいけないものです。

僕は最近それに惑わされて自分を後悔していましたが、得たものはあったと思ったので書きたいと思います。

目次

父の死が大きく関わった人生

大学4年の春、父が亡くなりました。僕の人生はこの出来事が大きく作用したように思います。

それまで僕が志していたのは「美容師」でした。大学を卒業したら自分のお金で専門学校に通って美容師を目指すと決めていました。

卒業するまでの一年間でファッション雑誌のモデルオーディションも受けて最終選考まで残ったことがあります。あの頃は何かとファッションに興味を持っていた頃で、僕にはベストな行動が次々とできたような気がします。

そんな矢先、突然父が亡くなりました。この時、専門学校に行くという目標はすぐに消さなければなりませんでした。

この当時僕は「お店を継ぐなら外の世界を知ってから継ぎたい」という考えがあり、突然始めた就活を辞めませんでした。

しかし僕の代の就活はもうすでに終了間際で受けたところからもお祈りメールが届くばかり。

そんな時、当時の自分に合った会社を見つけました。

自分を試しに愛知へ

愛知県の美容室で、美容師を目指しながら働ける会社に出会いました。

親元を離れたかった僕は、この会社を受けることにしました。

思ったよりも手応えがあり、最終選考まで駒を進めることができました。

しかし、ここで家族の反対にあいます。

当然なのですがやはりお店に残ることを勧められるわけです。父が亡くなっているので当然です。

ここで言っておきたいのは、実は母も病気で大手術をした後だったということ。

僕もできる限り手伝いをしているとはいえ兄が休みなしで3人分働いている状態でしたので、僕もかなり悩みました。

決められないまま愛知につき、会社の社長さんと当時就活に携わっていらしたコンサルティングの方と話し、当然お叱りを受けました。

そして僕は、開始1時間前に最終選考を蹴って地元に帰る決断をしました。

帰りの新幹線で考えました。「社長は気に入ってくれていたのに」「これで良かったんだ、家族が喜ぶ」「これからどうしよう、次の就活考えなきゃ」3時間半ぐるぐるとこんなことばかりが思い浮かびます。

旅費がかなりかかりましたが、僕のことを考えてくださって、会社持ちにしてくださいました。そんな思いを無駄にしてしまったことはかなり自分の中でダメージでした。




覚悟が足りなかっただけ

大学で学んだことは「覚悟」だったと思います。

僕には覚悟が足りませんでした。兄が切り開いた道を進んでいるだけの僕には全ての行動に筋が通ってなかったのかと思います。

父の死が僕の人生を変えたのではなく、人生変えたいなら反対受ける覚悟ぐらい持って行動しろと言われたのだと思います。

結果的に僕はやりたいことがわからなくなってお店を継いだ後に見つけることを決意しました。

ここでも覚悟が足りなかったことは言うまでもありません。

安定を求めてダラダラとしてきたしわ寄せが今来ているものだと思っています。

僕はお店のトップたりえませんでした。任せればいいことを自分の責任感と正義感でこなしてしまいました。

結果、周りから人はいなくなってしまいました。苦しんだのは自分でした。

ここ2年、僕はそれがわかってきた気がします。僕一人では何もできません。だから働きたい人たちにお任せしてお店を回してもらう、そしてその対価としてお金を受け取ってもらう。

僕はその間できた時間で、やりたいことを見つけなければなりませんでしたが、そこがわかっていなかったために遠回りをしなければなりませんでした。

これからは覚悟を持って行動

僕は今、人生の岐路に立っていると思います。

家族のことやお金のこと、自分の仕事のことです、主に。

「大学行った意味」と他人に言われて怒っているようでは自分で事実にしてしまっているだけです。

僕はようやく答えを見つけたところなので、その考えもあると胸に留めて行動する年にします。

批判する人も受け入れられるようになれば、きっとそれは自分が成長できた証拠ですよね。

というわけで、大学に行く意味は自分で見出そうというお話です。